大谷石

画像提供:   斉藤 隆夫 氏     2022.09

仙台の斉藤さんからの投稿です。
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大谷石は軽石凝灰岩で、栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材です。

軽くて軟らかいため加工しやすく、さらに耐火性・防湿性に優れています。

このため住宅、大きな建築物の石垣といった幅広い用途を持っています。耐火性・蓄熱性の高さからパンやピザを焼く窯や石釜の構造材としても用いられています。岩盤工学の分野では、扱いやすい素材として実験試料に利用されています

テレビ局とのタイアップとにより宇都宮駅に設置された餃子像や、1932年に建設された宇都宮カトリック教会も大谷石造です。多孔質の独特な風合いが広く知られるようになったのは、建築家ライトが、帝国ホテル旧本館(東京)に用いてからです。
以上Wikipediaより。


コロナが未だ蔓延しているのでできるだけ密でないところを探してみたところ宇都宮市郊外の大谷資料館http://www.oya909.co.jpを見つけましたので 行ってきました。しかしながら皆考えることは同じようで家族連れで賑わっておりました。


入り口付近は以前採石された名残でしょうが石が切り取られた後があちこちに見ることができました。ここが入り口と思われる狭い通路を入り階段を下ってゆくと目の前に突然巨大な空間が広がってきます。中はひんやりとしており床も壁も天井も大谷石で囲まれ、エジプトの地下宮殿さながらの雰囲気です。


ここでは映画のロケやコンサートも行われていたようですが残念ながら映画はほとんど見たことがありませんでした。


戦時中は空襲を避ける意味もあったのでしょうが軍事工場が設置されていたそうです。だいたい30〜40分くらいで見て回れるのですが、天井は落ちてきたらまず間違いなく生き埋めになるであろうと考えると、こんな時地震には出くわす事がないようにと祈る思いでした。一箇所だけ外の光が見えるところがあったのがいざという時に逃げ出すことができる非常口を見つけたような安堵感を覚えました。


実際落盤事故、特に古い採石場跡の地表部が陥没する事故も起きており、特に平成元年に発生した陥没事故は規模が大きく、採石業者の撤退や観光客の減少を招いたようです。陥没事故の発生地は大谷石の屑や公共残土で埋め戻されたものの、30年が経過した2019年でも付近は通行止めされているようです。


土産物屋にも大谷石で作られた鉢などが売られておりました。


近くには高さ27mの平和観音がありこれも大谷石を切り出して作られておりました。圧巻でした。近くの土産物店にはヤドカリのオブジェが無造作に置かれておりました。


宇都宮駅よりいささか交通の便は悪いのですが一見の価値はあるのではないかと思います。但し閉所恐怖症の方にはお勧めできません。

































































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