復興の火

画像提供:   斉藤 隆夫 氏     2020.03

仙台の斉藤さんからの投稿です。
画像をクリックすると拡大表示します。

 聖火が街にやってきた?

 3月20日宮城県東松島基地に特別機にて聖火が日本にやってきました。

 東日本大震災以来東北地方は何かといたわられている気がします。NHKの朝ドラでも三陸地方が取り上げられたり、ゴッホの「ひまわり」が宮城県でも展示されたりと大きなイベントから小さなイベントまで数え上げれば数え上げたらきりがありません。9年を経て震災当時の映像をしばらく振りに見る機会がありましたが改めて当時の惨状が思い起こされました。

 当時宮城県気仙沼市の南に位置する公立志津川病院に勤めていた後輩から聞いた話ですと震災時病院の4階の屋上まで逃げたところ、津波が押し寄せてくるのを目の当たりにして死を覚悟したそうです。その後ヘリコプターで救助されましたが2階~3階は津波にて破壊され、多くの方が亡くなられたと聞いております。まさに生き地獄だったそうです。

 聖火が被災地にやって来る時期と新型コロナのパンデミックが重なり、式典は簡素に行われました。あいにくの強風と曇り空によりブルーインパルスが大空に五つの輪をカラースモークで描く企画も成功とは言い難かったのではないでしょうか?

 翌21日仙台駅東口にて「復興の火」として時間限定で展示されましたがご覧の通り人出がすごく、本来は写真撮影が立ち止まる人が多く流れが悪くなるとの理由から禁止と言われましたがほとんどの人がスマホやタブレットで撮影しておりました。警官が文字通り蟻の這い出る隙間がないほど聖火を囲んでおりましたので1枚だけ申し訳なかったのですが撮影させて頂きました。

 念のため午前中は撮影自由でしたがその後人が増えてきたために執った処置らしいです。

 新型コロナがこれほど蔓延するとは誰も予想しなかったのではないかと思います。現在ヨーロッパ、アメリカ、中国等世界各地で猛威を振るっており、今後医療設備が十分とは言えないアフリカ大陸にも広がって行くのは時間の問題ではないかと考えています。

 4ヶ月後に迫ったオリンピックも日本としては開催国としてなんとか成功させたいと考えているかもしれませんがこの様な状況下では症状が顕在化していないウィルスのキャリアーを多く入国させてしまいかねません。結果的に国内は元より世界各国で取り返しのつかない状態を招いてしまいかねないのでは危惧しております。

 オリンピックがもしも中止になったら聖火はどうするのかなどと友人と話したましたが、聖火を最後はロウソクに移してバッハ会長、安倍首相、小池東京都知事に同時に吹き消してもらうやり方が一番の落とし所だろうとの結論でした。


 感染を制御し、皆が安心して暮らせる社会を取り戻す事が第一選択肢ではないでしょうか?

       皆様も健康に留意なさって下さい。
 斉藤 記



聖火






















inserted by FC2 system